【特集】訪問看護~基礎編~

目次

1.訪問看護とは

病院やクリニックの医療機関ではなく、患者さんの「自宅」に訪問して行う看護です。

医療的処置や管理だけでなく、食事・入浴・リハビリ・終末期ケアなど、生活そのものを支えるのが大きな特徴です。

看護師は医療者でありながら、ときには相談相手、家族のサポーター、人生の伴走者にもなります。

2.病院看護との違い

病院では医師を中心に多職種が連携し、チームで一人の患者さんを担当します。
一方、訪問看護は看護師が一人でご自宅へ伺い、1対1でケアを行うスタイルが基本です。

そして大きな違いのひとつが、その場に医師がいないこと。

訪問の場では、処置やケアの判断を、看護師自身が行う場面も多くあります。もちろん主治医師や所属しているステーションと常に連携は取りますが、目の前の患者さんにとって“最初の医療者”であるのは、訪問看護師です。

だからこそ、観察力や判断力、そして看護の専門性がより活きる仕事とも言えます。

短時間で多くの患者さんの対応をするのと異なり、一人ひとりの生活にじっくり向き合い、「自ら考え、支える看護」できるのも「訪問看護」の魅力です。

3.勤務の流れ(モデル)

弊社にキャリア相談をいただく中で、訪問看護のイメージを膨らませたいとのご質問が多いです。もちろん、働く施設などにより異なりますが、勤務イメージをご紹介させていただきます。

08:30出勤
朝礼・情報共有
09:00訪問開始
AM:訪問(2~3件)
12:00ステーションに戻る
昼休憩
13:30訪問開始
PM:訪問(2~3件)
16:30ステーションに戻る
記録・報告書作成
17:30退勤

1日の訪問件数は4~6件ほどで、移動手段は自転車や自動車など、勤務するエリアや事業所により異なります。「移動時間が気分転換になる」という声もよく聞きます。

4.訪問看護に向いている方

色々な訪問看護ステーションにお話をお伺いしていると、「実は人柄がいちばん大切」ですとのご回答をいただくことが多いです。
 患者さんのお話をゆっくり聞きたい
 ・寄り添うのが好き
 ・自分で考えて動くのが得意
 ・ライフワークバランスを保ちたい

    在宅未経験から始めた看護師さんも多いです。「興味がある」それだけで十分なスタートラインです。

    5.訪問看護の魅力とリアル

    患者さんやご家族と、何ヶ月、何年と関わる中で、「ありがとう」と直接言っていただける瞬間があります。

    退院後、不安そうだった方が少しずつ笑顔を取り戻していく姿や「あなたが来てくれると安心する」と言ってもらえた日、人生の最期の時間にそっと寄り添えた経験など、なかなか味わえない、「その人の人生の一部になれる感覚」があります。

    一方で、簡単なことばかりではありません。

    医師がすぐそばにいない環境での判断や一人で訪問する責任感、オンコール対応や天候の影響など、体力や気持ちの切り替えが必要な場面もあります。

    一人で訪問していても、ステーションにはいつでも相談できる仲間がいます。チームで支え合いながら、患者さんの生活を守っていくことへのやりがいを味わうことができます。

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